他者の考えを変えるのは大変 ディベートで他者の考えを変えられることはあるが、そのためには、言葉のスキルだけでは不十分だ。 モンマス大学のコミュニケーション学教授で、政治的修辞を研究しているMichael Phillips-Anderson氏は、これらのディベートを多くの視聴者に見せても、大勢の人々の考え方を一度に変えるのにそれほど効果はないと考えている。誰かが自分の立場について考えを改めるために重要なのは、自身の信念にある程度の余白、つまり柔軟さがあることだ。 「最も大きな課題の1つは、われわれが『見解への非執着』と呼ぶものだ」と同氏。「私たちが自分の意見に固執してしまったら、何も変えることはできない。そして、一般的に、私たちは他者が間違った見解に執着しないことを望みながら生きていくが、自分が自らの見解に執着することについては、問題視しない」 その「非執着」は、ディベート配信者が他者の考え