乳酸菌を多く含む食品の代表格「ヨーグルト」。「生きて腸まで届く」などと書かれた商品を目にしますが、乳酸菌が生きて腸に届くことは重要なのでしょうか。(c)Oksana Bratanova -123rf ヨーグルトといえば、乳酸菌を多く含む、おなかにいいといわれる食品の代表格。しかし、多くの乳酸菌は通常は胃酸や胆汁酸にさらされるため、腸に届く前に死んでしまうといわれています。 店頭に並んでいるヨーグルト商品の中には、「高生存性」「生きて腸まで届く」といったコピーがよく使われていますが、生きて腸に届くことは重要なのでしょうか。 乳酸菌をとると、免疫力アップを期待できますが、免疫組織を刺激するのは、菌の外膜成分や菌細胞の中にあるDNAやRNAなど、つまり菌の構成成分になります。腸内環境研究者・福田真嗣さん(メタジェン代表取締役社長CEO/慶應義塾大学先端生命科学研究所特任准教授)によると、「免疫力