日常的に摂取する脂質の種類が死亡リスクに大きな影響を与えることが、12万人を超える米国人を追跡した研究で示されました。 米国のハーバード大学T.H.チャン公衆衛生大学院(Harvard University T.H. Chan School of Public Health)のDong Wang氏らが、2016年7月5日付の米国「JAMA Internal Medicine」誌電子版に報告した論文(*1)によると、バター、チーズ、肉などに含まれる飽和脂肪酸の摂取量が多いほど死亡リスクは上昇し、オリーブオイルや大豆油、魚、魚油などに含まれる不飽和脂肪酸を多く摂取する人では死亡リスクは低下。死亡リスクの上昇が一番大きいのは、マーガリンやショートニングに含まれるトランス脂肪酸をたくさん摂取する人たちであることが確認されました。 特定の脂肪酸の摂取は死亡に関係するのか? 12.5万人を追跡 「飽和