筆者は、本連載でも触れている通り、2012年に発売された米アップルの「MacBook Pro 15インチRetinaディスプレイモデル」(写真)を4年以上にわたって使用してきた。 使い始めてから3年が過ぎた昨年、そろそろマシンを買い換えようと考えたが、思いとどまることになった。理由は、当時の最新OSである「OS X El Capitan」(関連記事)を導入した筆者のMacBookは、パフォーマンスが見違えるように向上したからだ。 同OSは、アプリの実行などに関しての高速化をうたっていたが、古いマシンで体感できるほどに、如実にもたつきがなくなるとは思わなかった。「何だか遅いなあ」という漠然とした買い換えの動機は吹き飛び、「まだまだ現役で使える」と見直した。 コンピュータ企業の収益基盤を変えたアップル かつてOSは、コンピュータ企業の収益の半分程度を稼ぎ出す主要事業だった。新OSは有償アップデ