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河合薫に関するquelo4のブックマーク (403)

  • 複雑化する「老老介護」と90歳認知症医師の孤独

    なんとも痛ましい事件が、また起きてしまった。 88歳の母親が寝たきり状態の70歳の娘を刃物で刺し、無理心中を図った。パーキンソン病の娘を母親が介護する「逆・老老介護」。88歳の母親は、70歳の娘の車いすを押し、おむつ替えや着替えなどの身の回りの世話をしていた。 親子は「サービス付き高齢者向け住宅」で暮らし、母親は周囲に「このまま介護を続けていくにはどうしたらいいのか。お金も大丈夫かしら」と、事件の1カ月ほど前から、漏らすようになったと報じられている。 親子が暮らしていたサービス付き高齢者向け住宅は、「自立して生活できる高齢者」が安心して暮らせることを目的に、「地域包括ケアシステム」拡充の施策として2011年に創設された。立地場所や、サービス内容によって家賃は大きく異なり5万~30万円超。安否確認や生活相談はあるけど、介護サービスを受けるには外部の在宅介護サービスを利用する必要がある。 ただ

    複雑化する「老老介護」と90歳認知症医師の孤独
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    quelo4 2020/03/10
    “実際に自分が認知症になり参加したグループホームで長谷川先生は孤独。カメラに映し出される長谷川先生のまなざしは悲しくつまらなく、さみしそうで。みんなで歌ったり輪投げしたりするときの表情は気の毒なほど”
  • バブル戦士が障害者になる時代の働き方改革

    津久井やまゆり園殺傷事件の初公判が始まった。 「障害者は生きてる意味がない」「生産性がない」などという優生思想を掲げた被告が、19人もの人たちの尊い命を奪った事件から3年超……。日は、その教訓を生かして障害者と共存する社会に向かっているのだろうか。 れいわ新選組から筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の舩後靖彦議員と、脳性まひを患う木村英子議員が当選したときに、「重度障害者に政治家としての仕事が務まるのか?」と批判した人々がいた。また「桜を見る会」の招待者名簿がシュレッダーで廃棄された問題を追及されたときに、「担当である障害者雇用の短時間勤務職員の勤務時間等との調整を行った」(12月2日の参議院会議)と、わざわざ“障害者”という言葉を使ったこの国の首相……。この半年間に起きたことを振り返っても障害者へのまなざしは変わっていないように思えてならない。 事件で被害にあった人たちを、「甲A」「甲

    バブル戦士が障害者になる時代の働き方改革
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    quelo4 2020/03/10
    “会社により扱い方もさまざまで、障害者雇用に対する補助金目当ての会社では、常に厄介者扱いでパワハラは日常茶飯事。仕事もさせてもらえないし、賃金は最低レベル”
  • 働きがい問われる年、シニアのリストラが若者にも悪影響

    2020年が到来してしまった。 新年早々「しまったとは何事だ!」と怒られそうだが、2013年にIOC(国際オリンピック委員会)のジャック・ロゲ氏が「TOKYO 2020」と書かれたフリップを掲げたのが、ついこの間のようで。「まだまだ先」が「今」となり、少々戸惑っている。 しかも、2020年はこれまで何度も書いてきた通り、あちこちが「50代以上だらけ」になる未曽有の中高年があふれる時代の到来だ。 大人(20歳以上)の「10人に6人」が50代以上で、40代以上に広げると「10人に8人」というリアルがどんなものなのか? 私には皆目見当がつかないのだが、色々な意味でかなり深刻な問題が生じることは間違いないだろう(参考コラム「現実、企業は50歳以上を“使う”しかないのだ」)。 もっとも一番の心配は、社会や企業がこの超少子高齢化社会にリアリティーを持てていないのではないか?ということ。気で中高年が社

    働きがい問われる年、シニアのリストラが若者にも悪影響
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    quelo4 2020/03/10
    “人員削減のような分かりやすいコストカットは、“目に見えない力”を育む土壌を自らの手で壊しているようなもの。短期的に救われても長い目で見ればアウト!いわば「企業のゆるやかな自殺」”
  • 働きがい問われる年、シニアのリストラが若者にも悪影響

    「ディーセント・ワーク」は、1999年のILO(国際労働機関)総会で初めて用いられた概念で、ILOは「すべての人にディーセント・ワークを(Decent Work for All)」の実現を目指して活動を展開している。日では「働きがい」と訳される場合が多いが、正確には「権利が保障され、十分な収入を生み出し、適切な社会的保護が与えられる生産的な仕事」を意味している。 その仕事は、権利、社会保障、社会対話が確保されていて、自由と平等が保障され、働く人々の生活が安定する、すなわち、人間としての尊厳を保ち(あるいは誇りを持って働ける)労働・職場と解釈できる。 つまり、ディーセント・ワークを展開するには、「働きがいのある人間らしい仕事」があることが基なのだ。 加えて、SDGsでは「働きがいも経済成長も」としている通り、働きがいのある人間らしい仕事ができる環境を整えると、個人のパフォーマンスが向上す

    働きがい問われる年、シニアのリストラが若者にも悪影響
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    quelo4 2020/02/10
    “「ディーセント・ワーク」は、1999年のILO概念、正確には「権利が保障され、十分な収入を生み出し、適切な社会的保護が与えられる生産的な仕事」を意味”
  • パワハラ自殺送検で問われた「プロの上司」という仕事

    ついに、パワハラをした男性会社員(30代)が、書類送検された。 罪状は「自殺教唆の容疑」。亡くなったのは三菱電機の20代の新入社員の男性で、書類送検された会社員は教育主任だった。報道によると、新入社員の男性は、今年8月下旬に社員寮近くの公園で自らの命を絶った。現場には教育主任から「死ね」などと言われたことや、会社の人間関係が書かれたメモが残されていていたそうだ。 教育主任が、8月下旬に行われる技術発表会に使う資料の書き直しを新入社員に求める際、かなり厳しい口調で迫っていたのを複数の社員が目撃していることが社内調査で明らかになっている。また、同僚たちの中には、亡くなった男性が「教育主任から『死ね』と言われた」と話しているのを聞いたと証言した人もいた。 三菱電機の技術職や研究職では2014~17年、長時間労働などが原因で自殺者2人を含む5人が労災認定されている。「パワハラが日常的で自浄作用はな

    パワハラ自殺送検で問われた「プロの上司」という仕事
    quelo4
    quelo4 2020/01/30
    “パワハラ加害者はすべての人にではなく、ある特定人物をターゲットにするので、「自分」ではなく「相手が悪い」という思いがとかく強い。実際には、ただ「自分の期待通りに動かない」「期待通りにできない」だけ”
  • 家族に丸投げ「人生会議」ポスターの大ウソ

    今回のテーマは「家族に丸投げするな!」。 これはテーマであり結論なのだが、取り上げるのは先週問題となった厚生労働省による「人生会議」についてだ。 センシティブな問題なので、少々長くなるがまずはおさらいをしておく。 26日、厚労省は患者の終末期にどのような医療やケアを受けるか事前に家族や医師と話し合っておくよう啓発するポスターに、患者団体から抗議を受けたことから、同日予定していた自治体へのポスター発送を中止した。 ポスターは厚労省が「人生会議」と愛称を付けた取り組みを普及させるために、吉興業に委託して作成したもので、お笑い芸人の小籔千豊さんが酸素チューブを鼻につけ、病院のベッドに横たわる写真と共に、以下の文言が記されていた。 まてまてまて 俺の人生ここで終わり? 大事なこと何にも伝えてなかったわ それとおとん、俺が意識ないと思って 隣のベッドの人にずっと喋りかけてたけど 全然笑ってないやん

    家族に丸投げ「人生会議」ポスターの大ウソ
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    quelo4 2020/01/30
    “ACPは、「今後の医療や療養場所の希望について患者・家族と医療従事者があらかじめ話し合い、共有する自発的なプロセス」。「家族に丸投げする」問題じゃない。医療従事者がいてはじめて成立するもの”
  • 過去最多「大人のいじめ」を助長する傍観者の罪

    いじめ、モラハラ、パワハラ……、まっとうな“オトナ”の言動とは思えない事件が続いている。 神戸市立小学校で教諭4人が同僚をいじめていた問題では、やっと、当にやっと警察が動き始めた。 発覚当初から「いじめじゃなく、暴行・虐待と表現すべきだ!」というメディアの報じ方に疑念を抱いていたが、18日に兵庫県警が暴行容疑などでの立件の可否を検討するため加害教諭への任意の事情聴取を始めたそうだ。 また、プロフィギュアスケーターの織田信成さんが、関西大アイススケート部監督を辞任したのは同部コーチの浜田美栄さんからモラハラを受けていたことが原因だとして、慰謝料など1100万円の損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こした。 訴状によれば、織田さんが監督に就任する前から無視されるなどのモラハラを受け、就任後も部員の練習時間を巡り陰口などが激化。それが影響し、織田さんは体調を崩して入院したそうだ。その後も体調が回

    過去最多「大人のいじめ」を助長する傍観者の罪
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    quelo4 2020/01/30
    “訴状によれば、織田さんが監督に就任する前から無視されるなどのモラハラを受け、就任後も部員の練習時間を巡り陰口などが激化。それが影響し、織田さんは体調を崩して入院した”
  • 「仕事人」する50代女性に「組織人」オジサンが学ぶもの

    「自分はもっとやりたいし、まだまだできる。というか経験を積んできた今の自分だからこそ、やるべき仕事だと思ってる。なのに若手にやらせたいからサポートに回ってくれみたいな。50代になると会社って、もはやキャリアアップする場所じゃなくて、後始末とかゴミ拾いとかをさせられる場所なんだなあってつくづく思います」 一年半前にインタビューでこう話した女性(当時53歳)は、その後異動願を出し続けた。理由は実にシンプル。「何かアクションを起こしてないとモチベーションが保てなかった」からだそうだ。希望先は、海外出張の多い花形の部署で社外との交渉がメインだった。 そんな彼女から、先週届いた一通のメールが実に切なく、面白く、それでいて女性ならではのたくましさを痛感させられるものだったので取り上げてみようと思う。 おいおい! 女性ならでは? いつも男も女も関係ない、違いはないって言ってるじゃないかって? はい、その

    「仕事人」する50代女性に「組織人」オジサンが学ぶもの
    quelo4
    quelo4 2019/11/27
    “自分のやりたいことができないジレンマを抱え、不機嫌に仕事をするのは嫌でした。なので自分の意見を言い続けないといけないと思い、入社当時から行きたかった部署に異動願を出し続けていた”
  • 9時10分前を理解できない若手を生んだ日本語軽視のツケ

    先日、講演会後の懇親会で、管理職が20代の社員たちの日語能力に悩まされているという話で盛り上がった。 「9時スタートの研修会なのに1分前にドサドサと入ってきて、5分、10分の遅刻は当たり前。なので『9時10分前には集合するように』と言ったら、キョトンとした顔をされてしまって。ま、まさかと思いつつ『8時50分に来るのよ』と念押ししたんです。そしたら、『あ、そういうこと』って。もう、わけが分かりません」 こんな“珍事件”に面らった上司たちの嘆きが、「これでもか!」というくらい飛び出したのである。 確かに、私自身、店で領収書をもらおうとしたときに、「???」という事態に何度か出くわしたことがある。 【ケース1】 河合「領収書をお願いします」 店員「宛名はどうしますか?」 河合「上、でいいです」 店員「うえで、ですね!」←自信満々感満載 河合「……は、はい」 するとなんとその店員は宛名の部分に

    9時10分前を理解できない若手を生んだ日本語軽視のツケ
    quelo4
    quelo4 2019/11/27
    “言語を習得するにはたくさん聞くだけじゃなく、たくさん読むことが必要不可欠で、言葉の運用力を高めるには語彙力が影響する。実際、読書経験を重ねることで、語彙力が高まり、それが文章理解力の向上につながる”
  • 時代を巻き戻した厚労省パワハラ認定の唖然

    隣の課の社員が30分以上立たされて叱責を受けている 上司が部下に「なぜ?」「なぜ?」「なぜ?」と問う 一歩間違えば命に関わる現場で、監督者が部下に厳しく接する 上司が大きな声で度々指導する 上司から業務の出来具合を否定された さて、これらはパワハラなのか? それともパワハラには当たらないのだろうか? 実はこれ、独立行政法人労働政策研究・研修機構が実施したハラスメントのヒアリング調査で、「パワハラと判断していいかどうか難しかった事例」として挙げられた一部だ。 おのおのについて会社側の見解は……、 叱責された人から叱責は妥当と返答があり、適正な指導の範囲と判断 部下に考えさせる指導方法としてやっていることだが、部下を追い詰めてしまうことがある 被害者が加害者を処罰しないでほしいという場合があり、人もパワハラかどうか分からなくなっている 受け手はパワハラととっていたが、第三者にはそうは思えな

    時代を巻き戻した厚労省パワハラ認定の唖然
    quelo4
    quelo4 2019/11/27
    “なお、客観的にみて、業務上必要かつ相当な範囲で行われる適正な業務指示や指導については、職場におけるパワーハラスメントには該当しない”
  • チームワーク至上主義の誤解と「ONE TEAM」の奥義

    ワールドカップ ラグビー日本代表はカッコよかった。鍛え抜かれた強靭(きょうじん)な肉体と自分たちを信じる力。当にカッコよかった。「どこの国籍だかわからないヤツらばかりで、応援する気がしない」「見た目がね…」とディスっていた人も、きっと感動したはず(参考 「世界最低レベルの外国人受け入れ寛容度、ニッポンの末路」)。 しょっぱなから個人的な話になってしまうけど、父がラグビーを大学時代にやっていたので子供のときからゲーム観戦に連れていかれたり、私の母校が花園にも出場するラグビーの強豪校だったたりしたのでワールドカップは最初から見る気満々だったけど、ここまでのめり込むとは……自分でも驚いている。 録画したゲームを繰り返し見ても飽きないし、スコットランド戦の後半20分を見るたびに勇気がでる。よし、頑張ろう! まだまだできる!とやる気スイッチが押されるのだ。 いかなるスポーツの祭典も私たちに感動と勇

    チームワーク至上主義の誤解と「ONE TEAM」の奥義
    quelo4
    quelo4 2019/11/27
    “企業のソーシャル・キャピタルの重要性を説いたドン・コーエンとローレンス・プルサック「IN GOOD COMPANY」=『人と人の「つながり」に投資する企業』は日本の大部屋主義や給湯室など「人がつながる空間」に言及”
  • 50代は使えないの嘘、言葉にできない暗黙知を生かせ

    どんなに詳細なルールやマニュアルを作ったところで、そこに「人」がいる限り、網の目からこぼれ落ちる事態や事件が起こる。そんなときに、現場の対応次第で、小さな事件がとてつもなく大きな問題になってしまったり、大問題になりそうな事件が意外にもすんなりと過ぎていってしまったりもする。 つまり、「現場の力」。それを左右するのが「暗黙知」というわけ。 ついつい私たちは言葉にできる知識こそが「真の知識」だと考えがちだが、実際には暗黙知のような言葉にならない知識の方が、物事を遂行し、諸問題の解決するのに役立つ。危機を乗り越えるには必要なのだ。 かなり前になるけど、「これぞ暗黙知だ!」という場面に出合ったことがある。 マンション横の一方通行の道で、大きな荷物を持った年配の女性が私の車の前を走っていたタクシーを止めたのだが、女性がなかなか乗り込むことができず、ちょっとした渋滞となった。 タクシーの運転手さんは車

    50代は使えないの嘘、言葉にできない暗黙知を生かせ
    quelo4
    quelo4 2019/10/24
    “暗黙知はさまざまな不測の事態や、「もう無理!」という状況を繰り返し経験することで高まるため、年齢とともに上昇し、ピークは70歳と断言する研究者もいるほど”
  • 「生かすも殺すも俺次第」フリーランス礼賛社会の光と陰

    やがてフリーターがワーキングプアを象徴する言葉に変わると、ノマドだの、ブロガーだのと、新しいカタカナな言葉が生まれ……。実態はフリーターと何ら変わらないのに、今度は「フリーランス」がさまざまな思惑を満たすワードとして、現在使われている。 厚労省はフリーランスの労働者を「発注者から委託を受け、主に個人で仕事をして報酬を得る者」と位置付け「雇用類似の働き方」と呼んでいるが、明確な定義はない。 そんな中、内閣府は7月、国内の就業者のうちフリーランスが306万人から341万人程度とする推計を公表したと報じられた。これは国内の就業者全体の約5%を占める。 341万人程度のうち、業がフリーランスの労働者が228万人、副業が112万人で、就業者全体における業がフリーランスの人の割合は3%程度。 報道によれば「政府は多様で柔軟な働き方を後押ししており、フリーランスの実態を把握することで今後の政策に役立

    「生かすも殺すも俺次第」フリーランス礼賛社会の光と陰
    quelo4
    quelo4 2019/09/23
    “所詮フリーランスは会社組織の出入り業者。「これでおしまい」と言われれば抵抗するすべもなく「はい」と引き下がるしかない。組織外人間に対し「会社員」が「会社員の人格」を表出させたときの怖さも何度も経験”
  • 正社員「逆ギレ」も、非正規の待遇格差が招く荒れる職場

    実はこの“身分格差”問題は、日の労働史を振り返ると「男社会」により生まれたことが分かる。 さかのぼること半世紀前。1960年代に増加した「臨時工」に関して、今の「非正規」と同様の問題が起き社会問題となった。 当時、企業は正規雇用である「工(正社員)」とは異なる雇用形態で、賃金が安く不安定な臨時工を増やし、生産性を向上させた。 そこで政府は1966年に「不安定な雇用状態の是正を図るために、雇用形態の改善等を推進するために必要な施策を充実すること」を基方針に掲げ、1967年に策定された雇用対策基計画で「不安定な雇用者を減らす」「賃金等の処遇で差別をなくす」ことをその後10年程度の政策目標に設定する。 ところが時代は高度成長期に突入し、日中の企業が人手不足解消に臨時工を常用工として登用するようになった。その結果、臨時工問題は自然消滅。その一方で、労働力を女性に求め、主婦を「パート」とし

    正社員「逆ギレ」も、非正規の待遇格差が招く荒れる職場
    quelo4
    quelo4 2019/09/16
    “フランスでは派遣労働者や有期労働者は、「企業が必要な時だけ雇用できる」というメリットを企業に与えているとの認識から、非正規雇用には不安定雇用手当があり、正社員より1割程度高い賃金が支払われている”
  • 正社員「逆ギレ」も、非正規の待遇格差が招く荒れる職場

    彼女の職場は転勤が多かったため、出産を機に退職。その後は育児に専念していたが、転勤問題が取り上げられるようになり、人事部のかつての同僚から「もし働く気があれば、契約社員として同じ部署で働けるけど?」と誘われ、昨年、会社に復帰した。正社員だった時と比べると、年収は4割ほど下がったという。 「以前は自分の仕事が終わればさっさと帰ってしまう契約社員たちを『楽でいいよなぁ』と、腹立たしく思ったことも正直ありました。でも、いざ自分が逆の立場になってみると、契約社員の方が真面目に働いていることに気づきました。 契約を更新してもらうためには、数字で成果を出さなければならない。残業代も出ませんし、限られた時間の中で効率よく仕事をこなさなければなりません。 正社員だった時の方が楽だったようにさえ思います。とりあえずは毎月の給料は出るし、ある程度結果を出せば、昇給も昇進もありますから」 「自分が契約社員になっ

    正社員「逆ギレ」も、非正規の待遇格差が招く荒れる職場
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    quelo4 2019/09/16
    “契約を更新してもらうためには、数字で成果を出さなければならない。残業代も出ませんし、限られた時間の中で効率よく仕事をこなさなければなりません”
  • 現実を見ない「財政検証」が奪う定年後のラストチャンス

    ことあるごとに取り上げている米マサチューセツ州にあるヴァイタニードルが、まさにそれだった。ステンレス製のニードルやチューブといった特殊部品を製造するこの会社は、高齢者を積極的に雇用して10年間で3倍まで生産性を上げ、世界的に有名になった。 このホームページには、「これは高齢者同窓会の集合写真か?」と思えるような「社員の集合写真」が掲載されている、これまで働いてきた従業員の最高齢はなんと99歳。 もともとは人手不足で若い人が集まらず「若者を雇うまでのつなぎ」として雇用した高齢者だったが、その人たちが良い意味で、経営者の期待を裏切った。 若い社員にとっては「ただの仕事」でも、こうした高齢者にとっては「最後の仕事」。彼らは、自分の人生の集大成として一生懸命働き、マニュアルに書き込むことが難しい経験を武器に、自らの持つ能力と知見を最大限に生かした。積極的にスキルを磨き、社員同士で助け合い、互いにス

    現実を見ない「財政検証」が奪う定年後のラストチャンス
    quelo4
    quelo4 2019/09/11
    “「次世代の価値を生み出す行為に積極的にかかわっていくこと」と定義されるジェネラティビティを、壮年期に受け入れることができた人は、創造性が高まり、自分の人生の居場所を得ることが可能に”
  • 現実を見ない「財政検証」が奪う定年後のラストチャンス

    ところが、実際に定年の引き上げを実施した企業はごく少数。65歳までの雇用を保障する企業はほぼ100%に達したが、定年を65歳まで引き上げた企業は約15万企業(従業員規模31人以上)のうちわずか15.7%で、301人以上の企業ではたったの7.5%。 そうなったのは、むろん「定年後再雇用」が一番コストを削減できるからで、このお達しは、ある意味嘱託扱いで、最低賃金で再雇用できるいい機会になったのである。 大人(20歳以上)の10人に8人が40代以上で、50代以上に絞っても10人に6人だの、2030年には労働力人口の4人に1人が60歳以上で、ジジババだらけだのとどんなに警告したところで、定年になれば戦力外。「法律を守らないとやばいからさ、とりあえず最低賃金払っとけばいいよ。賃金以上に頑張ってくれればもうけもんだし」くらいにしか思わなかったのだ。実に悲しい現実ではあるが。 結果的に、ベテラン社員たち

    現実を見ない「財政検証」が奪う定年後のラストチャンス
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    quelo4 2019/09/11
    “定年を65歳まで引き上げた企業は約15万(従業員規模31人以上)中15.7%、301人以上では7.5%。「定年後再雇用」が一番コストを削減できるから。このお達しは、意味嘱託扱いで最低賃金で再雇用できるいい機会になった”
  • 現実を見ない「財政検証」が奪う定年後のラストチャンス

    ここまで一気に年金の問題を書き連ねたが、今回の検証結果が公表された後でいささかさ気味が悪いのが、世の中の反応の薄さだ。「今の高齢者と同水準の年金を現在20歳の人がもらうには68歳まで働く必要があるよ!」と、かなり刺激的なことが書いてあるのに、若い世代からの反発が鈍い。 以前はもっと感情的な反応が世間から沸き上がったのに、いったいなぜ? 実は「68歳」という具体的な年齢が国から示されたのは、今から約8年前の2011年10月、野田政権の時だ。当時、野田さんは「あくまでも議論を始めるというだけであって、結論ありきの話ではない」と繰り返したが、「68」という数字に世間は敏感に反応した。 その数年前から「中高年vs.若者」という構図が出来上がっていて、それにさらに拍車をかけたのが「68歳」問題だったのである。 連日メディアはこの話題を取り上げ、おじさんたちは「定年延長!」の大合唱。 大問題になった「

    現実を見ない「財政検証」が奪う定年後のラストチャンス
    quelo4
    quelo4 2019/09/11
    “「65歳までの定年の引き上げ」「65歳までの継続雇用制度の導入」「定年の廃止」のいずれかの措置(高年齢者雇用確保措置)を実施する必要がある(高年齢者雇用安定法第9条)”
  • 増える10代の自殺。「指導死」はなぜ起こる?

    「指導死」という言葉がある。 生徒指導をきっかけとした子供の自殺(自死)を意味し、「指導死親の会」の代表である大貫隆志さんが2007年にこの言葉を作った。大貫さんは中学2年生だった息子を、自殺で失った経験を持つ。 息子さんは学校でお菓子をべたという理由で、立ったままで1時間半に及ぶ叱責を教師から受けた。その翌日に命を絶ったため「行き過ぎた指導が息子を追い詰めたのではないか」と考えた。 ところがどんなに情報を集めようにもままならない。原因を突き止めることができず、いちばんの問題は「問題が表面化しないことにある」と考え、言葉を作ったという。 新しい言葉が生まれるのは、その言葉がよく当てはまる問題があっちこっちで起こり、それを象徴する何らかの共通ワードが求められるからにほかならない。そこにある問題を是正し、解決するために必要だからこそ必然的に生まれてくる。 そして、“共通ワード”が生まれれば、

    増える10代の自殺。「指導死」はなぜ起こる?
    quelo4
    quelo4 2019/09/02
    “「教師のストレス源は職員室にある」と吐露する先生の多さにショックを受けたことがある。当時は教師の長時間労働が社会問題化していた時期で、先生たちはその実態を明かすとともに「職員間のストレス」を訴えた”
  • 勝ち組が威張る同窓会も60過ぎたら「ただの人」

    今回のテーマは「同窓会」。 同窓会に、あなたは行く派? 行かない派? それとも、行きたくてもいけない派? あるいはホントは行きたくないけど行く派? …さて、どの“派”だろうか? かくいう私は「5人以上の飲み会は苦手」という社交性の低さから、めったに同窓会には参加してこなかった。 が、数年前「一緒に行こうよ!」と半ば強制的に高校の同窓会に参加したところ……、ものすごく楽しくて。「ウブな青春時代を3年間同じ場所で過ごしたってだけで、こんなにも心地いいものなんだ?」と至極感動した経験がある。 残念ながらその後は再び同窓会から遠ざかっているが、「同級生っていいじゃん」という確固たる観念は今も変わりなく続いている。 ところが、男性の場合、少々事情が違うらしい。 「同級生はみんな大企業のエリートばっかりなんで…」 「活躍する同級生を目の当たりにすると落ち込むんで…」 と複雑な感情を話してくれたり、 「

    勝ち組が威張る同窓会も60過ぎたら「ただの人」
    quelo4
    quelo4 2019/08/28
    “勝ち組だろうと負け組だろうと、多く稼いでるとか、見た目が若いとか関係なく、健康や家族問題は共通の関心。頭も心も縛られるようになる。そんなとき同級生と損得勘定なしで、かっこつけずに話せるのはすごくいい